同人映画だったのか?

これ「ねこ大好き映画」じゃなくて「大島弓子大好き映画」じゃないですか。「ぬこかわいいよぬこ」とか言うためにきた観客が呆然としている様が目に浮かぶ。
もちろん「金髪の草原」も撮ってるんだから、犬童監督が大島弓子好きなことは知っていたものの、ここまで全編「大島弓子大好き」で溢れているとさすがに気恥ずかしい。何しろこの映画の登場人物は全員、大島弓子が好きで、どれだけ大島弓子のマンガが素晴らしいかを語りまくるし、直接・間接問わず大島作品の引用が山ほど出てくるのだ(サバ役がマンガの絵柄と全然違う大後寿々花なのはちょっと「綿の国星」のチビ猫風?)。

平たく言えば「大島弓子主演の大島弓子二次創作同人映画」といった塩梅で、大島弓子を全く知らない人には、かろうじてテーマとして伝わるミッドライフ・クライシスな部分で引っかからないと、意味不明な小ネタだらけの映画かもしれぬ。
2008-09-06 - The Texas Chainsaw Suicide(強調俺)

「意味不明な小ネタだらけの映画だ!」とけちょんけちょんにこき下ろして、言ってやった言ってやったと思っていたら、実は思う壺……なの?ダサいのは俺?初見の感覚を疑いたくはないし、「ぬこかわいいよぬこ」とか言うためにきたわけじゃないけど、呆然としたのは確かだからなぁ……。

ロングロングケーキ (白泉社文庫)

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