「戦争の心理学」まとめ
- 作者: デーヴ・グロスマン,ローレン・W・クリステンセン,安原和見
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 単行本
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・全体を通して、お国の一大事に一兵卒として軍籍に付くことがあったら、こんな上司(上官)の下で働きたい!……と思わせる非常にガッツ溢れるマッチョな文体・内容となっている。
・戦場以外のシチュエーション(スポーツの試合での心構えや災害時の対応、プレゼンの前の緊張解し等)でも役に立つトピックが多くてハウツー本・自己啓発本としてもなかなかのもの。
・ロマンチックな詩やエピソードを引用しつつ、(主としてアメリカの)警官・軍人の職務や市民の武装(つまり銃の保持)を、ほぼ全面的に肯定する内容となっているので、警察並びにアメリカ軍人の日ごろの行いに対して微妙な感情を持っている人にはオススメできない。褒め殺しスレスレの領域に達していると思う。
・著者はテレビゲーム、特にFPSを子供にとって非常に有害なものであると考えており、「善良なる警察官は人を撃つのに躊躇するが、ゲームでの人殺しに馴れた子供は容赦しない!」みたいな記述が山盛りである。いい年してゲームを止められない「ゲーム脳」真っ盛りの人間は若干モニョモニョした感情を抱くことうけあい。