「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」石油一滴血の一滴

石油!

石油!

この映画、キャッチコピーが
『欲望と言う名の黒い血が 彼を《怪物》に変えていく…』
なんだけど、主人公の石油王、プレインビューって最初から最後まで「変わってない」よね。人として軸がぶれてない。確かに欲望には取り付かれていたものの、その内情は実に「ピュア」な欲望で、カネや権力というよりは、「石油屋」という仕事自体への欲求と言うべきもの。そのドロドロとしたモチベーションがある意味ではとても羨ましい。
まぁ社員としてはこういうリーダーの下で働きたくはないなぁと思いますけれど。

偶然にも、またまた田舎のカルト野郎が大活躍。、本作の牧師イーライも先週の「ミスト」のハルマゲドン婆さんに匹敵するくらいキモくて憎たらしい。見てて躊躇なく「死ねばいいのに!」と言えるくらい。あなた前作ではニーチェに被れてたのに……凄い転向ですね!!

数々の暴力(事故・喧嘩)シーンが派手なものも、地味に痛々しいものも含め、非常に生き生きと描かれていた印象です。