人がゴミのような「ミスト」

「サイレント・ヒル」の元ネタ（の一つ）である「ミスト」が映画化。私はかの「ドリームキャッチャー」すら心の底から愛せる人間なので、当然お気に入りの一本になりました。「クローバー・フィールド」に続いて、こんなにも（良い意味で）酷い映画が観られるなんて…シアワセ。
宇宙一カッコイイスーパーの店員の活躍も見どころです。

ドリームキャッチャー 特別版 [DVD]

スケルトン・クルー〈1〉骸骨乗組員 (扶桑社ミステリー)

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■見ろぉ！人がゴミのようだ！！

男にも女にも
子供にも老人にも
弁護士にもブルーワーカーにも
軍人にも民間人にも
無神論者にも宗教家にも
黒人にも白人にも
バカにもインテリにも

この霧の中　今や万人に　等しく　死のチャンスが　存在するのです！
おめでとう！　貴方の前には　無限の可能性が広がっています！
触手　炎　ナイフ　毒　寄生虫　銃
どれを選ぶのも　おもいのままです！

体力、知力、精神力の有無、性格の良し悪しは人間同士の競争においては大きな差異となりますが、人知を超えた厄災と対峙する上では、微々たる違いに過ぎません。

貴様らは人間ではない
両生動物のクソをかき集めた値打ちしかない！
貴様らは厳しい俺を嫌う
だが憎めば、それだけ学ぶ
俺は厳しいが公平だ　人種差別は許さん
黒豚、ユダ豚、イタ豚を、俺は見下さん
すべて平等に価値がない!

■ラストについて
最大多数の最大不幸を突き詰めた結果でしょうか。台詞でフラグ立ててたし、ある意味で必然的。「おまえを、おまえらをガッカリさせてやる！」という情熱的ネガティブマインドを感じました。「映画史上かつてない」なんて大袈裟極まりない宣伝コピーはどうかと思いますが。