3年ぶりに映画館でポケモン見てきた。

世界一前売り券が売れている映画を観ました。

この世に価値もない文章は数あれど、24歳男性が書くポケモン映画の感想くらい無価値な文章もないですよね。
「展開がワンパターンで、マンネリ化が耐えがたい」とか書いても

「はぁ?そもそも24歳のオタクに見せるために作ったんじゃねーし。マンネリって、どんだけポケモンアニメ見てんだよ、キモすぎる。つーかそもそも映画11本目で24歳ってことは、24-10=14で、ポケモン映画第一弾は中坊じゃん。中学でポケモン……ポケモンが許されるのは小学生までだよねーー(嘲笑)」

などとツッコまれることうけあいですね。

今年の「シェイミ」、なかなか面白かったように思います。ポケモン映画11本中6本くらいは見てる、という中途半端なファンなので大きなことは言えませんが、少なくとも3年前見た「ルカリオ」よりもアニメ映画としては面白かったように思います。

始まってしばらくは、本当にポケモン映画に有るまじき展開の妙で「信じられない……これはポケモン史に残る映画かもしれない」とか密かに感動に打ち震えていたのですが、中盤以降、3つ巴、4つ巴の関係が「敵」「味方」に収束されていくに従い、話自体もそれなりのものに納まってしまったという印象です。暴力描写厳禁、手持ちの火力は電気ネズミ一匹という牧歌的ポケモンワールドにおいて、クライマックスのアクションを盛り上げるといのことが、いかに困難であることかも痛感しました。スカイフォルム目的で見に行ったら、スカイフォルムが出てくる中盤以前の方が面白かったという皮肉。しかも、ここにきてまさかのトリロジー(三部作)。ポケモンのくせに「つづく」で終わるとは……。「ディアルガトリロジーDVDBOX」とか出るのか。出ないか。

映画の主役、「かんしゃ(感謝)ポケモン」という意味不明極まりない謎のカテゴリーに属する「シェイミ」はやたらカワイかったです。子供に愛されそうな声口調、子供に愛されそうな性格、子供に愛されそうなルックス。死角がありません。上映中は「ふっ、媚びやがって」とか斜に見てた俺も、今では気がつけばpixivで「シェイミ」を検索している始末。これは恋?

たかが『ぬりえコンテスト』に対する気合いの入れようとか、やたらカコイイオープニングとか、総じてスクリーンの向こうから「物量」のふた文字が透けて見えるような映画でもありました。