「アフタースクール」"ネタバレしない"というネタバレ

「ネタバレが許されない映画です」……と書くこと自体もある種のネタバレ。ジレンマ。


運命じゃない人」はその年のベストムービーでした。低予算であんなものを撮れる人が、これだけの豪華キャストを使ったらどうなるのか。ワクワクしながら映画館へ。暇つぶしのつもりで見た「運命じゃない人」とは大違いだ。

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運命じゃない人:何も考えずに見てるやつをビックリさせてやる!
アフタースクール:「先を読んでやる!」と身構えてるヤツをビックリさせてやる!

ホルモン屋のメニュー(「羊脳印度カレー」とか)まで何かの伏線だと思ってチェックしてたけれども……た。伏線が伏線であることは明らかなんだけれども、結局どういう伏線かは判らないという。人間関係はやや複雑に入り組むものの、終盤しっかりと「解説」もあるので、話の筋が分からなくなるってことはないと思う。

ああぁあ、久しぶりに○が○○ない映画を見た。癒された。○○は○○○に酷い目に合わされるし、○○○は○○持ってるし、○は結局○じゃないと見せかけて○になるしで、基本的な作風はあらゆる意味で「運命じゃない人」そのまま。「作品のメッセージ」という程大げさなものではないのだろうけれど、「監督がどういう人間を好いているか」は二本の映画から伝わってきます。

とてもおもしろかったけれど、次回は全然違う趣向の作品が見たいかも。